
2007年01月22日|モータースポーツニュース
今大会で25回目の出場となる三菱自動車チームは、全16日間にわたって開催された2007ダカールラリーにおいて7年連続・12回目の総合優勝という偉業を成し遂げた。自らが持つ大会記録をさらに更新したかたちとなった。

総合優勝したのは「チーム・レプソル三菱ラリーアート」から出場のステファン・ペテランセル(フランス/三菱パジェロエボリューション)。合計タイムは45時間53分37秒。ペテランセルは4輪部門では2年ぶりの3回目、2輪時代を合わせると通算9回目の総合優勝を記録する。総合2位には7分26秒差で前回優勝を果たしたリュック・アルファン(フランス/三菱パジェロエボリューション)が続き、三菱としては2年ぶりの1-2フィニッシュを飾った。
日本人代表としては増岡浩が三菱パジェロエボリューションで参戦。4年ぶり3度目の勝利を目指したが、度重なるトラブルに悩まされ、上位進出は達成できなかった。それでも、トップより2時間44分31秒差で3年ぶりの完走、順位も総合5位入賞を果たし、20回目の出場を自ら祝った。現在46歳、21年目となる次回への参戦にも強い意志を見せている。
MMSP(Mitsubishi Motors Motor Sports) 鳥居勲社長を筆頭とする「チーム・レプソル三菱ラリーアート」は、2007ダカールラリーのサポートカーとして今春発売予定の新型「デリカD:5」を投入した。チームスタッフやチーム機材を満載しながら、ポルトガルのリスボンからダカールまで全行程を完全走破し、ニューモデルのパフォーマンスをアピールした。
「デリカD:5」のドライバーを務めたのは、ランエボファンにとってはおなじみの田口勝彦(ラリーアート所属)。初めてのダカールラリー参加を振り返り、「チームスタッフが一丸となってライバルの追い上げにも動じることなく、自分たちの仕事をとにかくきちんとやり遂げることに集中し続けました。本当に学ぶべき事が多くて、このチームの一員として働けたことを誇りに思います。今回の相棒となった新型デリカD:5は、日本やヨーロッパでは考えられないような荒れたダート路や砂地、相当な荒れ方の舗装路を走ったにもかかわらず、ノントラブルで楽しいドライビングができました。」とコメントした。
正式名称は「ユーロミルホー・ダカールラリー」、通称「パリダカ」。世界一過酷なモータースポーツ競技といわれるラリー競技大会のひとつ。1979年初回開催。以後、毎年開催。当初はフランスの首都パリをスタートし、スペインのバルセロナ、アフリカ・セネガルの首都ダカールまでのおよそ12000kmを走っていたことから「パリダカ」と呼ばれていた。近年、スタート地がバルセロナやポルトガルのリスボンなどさまざまな場所に変更されているが、今もなお昔の名残で「パリダカ」の愛称は変わらない。「世界一過酷な競技」と評される由縁は、2週間以上にもわたる日程と走行距離だけでなく、ほとんど集落や救護施設のないサハラ砂漠を縦断するため、死者や負傷者が過去に何人か出ていることから。また1999年にはテレビクルーがテロ組織に襲われるという事件も起きた。4輪部門へは日本のメーカーから三菱自動車のほか日産自動車、トヨタ自動車も参戦。2007年は全16日間・約8000kmにわたる激闘となり、かつて三菱チームに所属していた篠塚健次郎選手が「日産パスファインダー」で総合59位、元F1ドライバーの片山右京選手が「トヨタランドクルーザー」で総合68位で完走した。
| 順位 | ドライバー | 車両 | タイム(2位以下はトップとの差) |
|---|---|---|---|
| 1 | S・ペテランセル | 三菱パジェロエボリューション | 45時間53分37秒 |
| 2 | L・アルファン | 三菱パジェロエボリューション | 7分26秒 |
| 3 | J-L・シュレッサー | シュレッサー・フォード | 1時間33分57秒 |
| 4 | M・ミラー | VW・レーストゥアレグ2 | 2時間10分16秒 |
| 5 | 増岡 浩 | 三菱パジェロエボリューション | 2時間44分31秒 |
| 13 | J-N・ロマ | 三菱パジェロエボリューション | 9時間36分29秒 |
| 19 | D・ウズィオ | 三菱パジェロ | 12時間06分10秒 |
| 20 | L・ノビトスキー | 三菱レーシングトライトンエボリューション | 12時間24分01秒 |
| 25 | 三橋 淳 | トヨタ・ランドクルーザー | 14時間30分49秒 |
| 34 | T・ヴァンデイン | 三菱L200 | 17時間59分50秒 |
| 40 | 山田周生 | トヨタ・ランドクルーザー | 18時間52分28秒 |
| 47 | リュー・ビン | 三菱パジェロ | 22時間36分15秒 |
| 59 | 篠塚健次郎 | 日産パスファインダー | 28時間37分59秒 |
| 67 | M・ポーンシリチャン | 三菱レーシングトライトンエボリューション | 31時間09分14秒 |
| 68 | 片山右京 | トヨタ・ランドクルーザー | 33時間00分33秒 |
| 年 | ドライバー | マシン |
|---|---|---|
| 1979 | ジェネスター | レンジローバー |
| 1980 | フレディ・コツリンスキー | フォルクスワーゲン |
| 1981 | ルネ・メッジ | レンジローバー |
| 1982 | ベルナルド・マロー | ルノー |
| 1983 | ジャッキー・イクス | メルセデス |
| 1984 | ルネ・メッジ | ポルシェ |
| 1985 | パトリック・ザニローリ | 三菱 |
| 1986 | ルネ・メッジ | ポルシェ |
| 1987 | アリ・バタネン | プジョー |
| 1988 | ユハ・カンクネン | プジョー |
| 1989 | アリ・バタネン | プジョー |
| 1990 | アリ・バタネン | プジョー |
| 1991 | アリ・バタネン | シトロエン |
| 1992 | ユベール・オリオール | 三菱 |
| 1993 | ブルーノ・サビー | 三菱 |
| 1994 | ピエール・ラルティーグ | シトロエン |
| 1995 | ピエール・ラルティーグ | シトロエン |
| 1996 | ピエール・ラルティーグ | シトロエン |
| 1997 | 篠塚健次郎 | 三菱 |
| 1998 | ジャン・ピエール・フォントネ | 三菱 |
| 1999 | ジャン・ルイ・シュレッサー | シュレッサー |
| 2000 | ジャン・ルイ・シュレッサー | シュレッサー |
| 2001 | ユタ・クラインシュミット | 三菱 |
| 2002 | 増岡 浩 | 三菱 |
| 2003 | 増岡 浩 | 三菱 |
| 2004 | ステファン・ペテランセル | 三菱 |
| 2005 | ステファン・ペテランセル | 三菱 |
| 2006 | リュック・アルファン | 三菱 |
| 2007 | ステファン・ペテランセル | 三菱 |