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WRC第6戦 ラリーアルゼンチン

2007年05月14日|モータースポーツニュース

奴田原文雄選手

WRC2007第6戦ラリーアルゼンチンは5月3~6日に開催された。舞台はアルゼンチン第2の都市コルトバを中心とした22のSS。これは例年どおりのレイアウトだが、今年は新たな試みとして首都ブエノスアイレスでも木曜日にスーパーSSが用意されている。アルゼンチンではサッカーに次ぐ人気を誇るというラリー。首都でのスタートは大きな注目を浴びることになるはずだ。


ラリーアルゼンチンの路面はグラベル。第4戦メキシコより続くグラベル連戦の丁度折り返し地点だ。各チームともグラベルセッテイングが決まりだし、あとはドライバーのテクニックを競い合うのみ。

発表されたエントリーリストを見ると、ランサーWRCでの参戦者はいないものの、PWRC併催となる今回は、奴田原文雄選手をはじめとした多数のランサーエボリューションが名を連ねている。

濃霧で飛行機が…。レグ1SSが大量キャンセル!

木曜日ブエノスアイレスでのSS1終了後、FIA委員、主催者、参加者、メディアの関係者すべては、主催者がチャーターした飛行機での空路から、各チームの参戦マシンはトランスポーターに詰め込んでの強行軍による陸路からのコルトバ入りが予定されていた。しかしながら、濃霧発生によりブエノスアイレス空港での3時間以上の足止め、その後飛行機が離陸しても、今度はチャーターされた3機のうち1機がコルトバ空港に着陸不能と判断し、引き返すという事態に陥ってしまった。

 結果、すべての関係者がコルトバ空港に降り立ったのは、金曜日の午後3時半。すでに3万人以上の観客が来場していたレグ1最終SS9、コルトバ・スタジアムでのスーパーSSのみ行うこととなった。当初予定していた、レグ1のSS2~8の7ステージがキャンセルされてしまったのである。

 こうした事態によって、ラリーアルゼンチンは土曜と日曜の実質1日半で勝敗を決することになった。現在のレギュレーションでは、SS総走行距離の66%が使用されなければイベント成立が認められないため、急遽レグ3にSSを追加する決定がなされて、ラリーは再びスタートされた。

ハンニネン選手

 一連の混乱のなか、順調な走り出しをみせたのはシトロエンのセバスチャン・ローブ。PWRC勢はランサーを駆る地元のフェデリゴ・ヴィラグラ、インプレッサの2005年度王者新井敏弘、北欧のランサー遣いユホ・ハンニネンが秒差のトップ争いを展開する。

 我らが奴田原選手は、レグ2最初のSS10で転倒によりレグリタイア。濡れた草によって隠れた岩が、右ハンドルランサーでは死角となってしまったようだ。さらにその後、再出走となったレグ3でも燃料系のトラブル。早々に競技続行をあきらめなければならなくなってしまった。

ヴィラグラ選手

 一方、ヴィラクラ、新井、ハンニネンの3選手は、レグ3でも激しい火花を散らした。エンジン特性に優れたランサーでヴィラクラがヒルクライム区間を制すると、ハンドリングに勝るインプレッサの新井がダウンヒルで食らいつく。そして、そのすぐ後をハンニネンが追う。勝敗は、新井のエンジン不調、ハニネンのパンクによって決定した。ヴィラクラは地元の歓声のなか、PWRCトップで最終SSのコルドバ・スタジアムを走り終えた。
総合優勝は、レグ2開始から独走状態のローブが獲得することとなった。

次戦サルディニアはランサーWRCが3台参戦!!

ラリーアルゼンチンにおける、今回の新たな試みは結果的にイベントに大きな混乱を招いてしまった。近年のWRCイベントはどれもコンパクトにまとめられており、700キロの移動を要する今回は異例のケース。トラブルシューティングが万全ではなく問題も多かったものの、個人的には新鮮で面白い試みだった。とくにラリーの認知、振興が不十分な日本においても、その心意気だけは見習ってほしいように思う。

さて、次戦のWRCは再びヨーロッパにもどってイタリア、サルディニアが舞台となる。三菱ファンには朗報で、トニー・ガルデマイスター、今回アルゼンチンでもPWRC3位を獲得したハンニネン、そしてJRCでスズキスイフトをドライブするウルモ・アーバの3名がランサーWRCを走らせる。


2007WRCアルゼンチンラリー
総合成績
順位 ドライバー 車両 タイム(2位以下はトップとの差)
1 S・ローブ シトロエン C4 WRC 2時間52分3秒8
2 M・グロンホルム フォード フォーカスRS WRC06 36秒7
3 M・ヒルボネン フォード フォーカスRS WRC06 2分15秒2
4 J・ラバトラ フォード フォーカスRS WRC06 3分43秒0
5 H・ソルベルグ フォード フォーカスRS WRC06 4分10秒1
6 D・ソルド シトロエン C4 WRC 4分23秒6
7 C・アトキンソン スバル インプレッサWRC2007 4分43秒4
8 M・ストール シトロエン クサラ WRC 5分20秒2
2007WRCドライバーズシリーズポイント
順位 ドライバー チーム ポイント
1 S・ローブ シトロエン・トタル・ワールドラリーチーム 48
2 M・グロンホルム BPフォード・ワールドラリーチーム 45
3 M・ヒルボネン BPフォード・ワールドラリーチーム 36
4 D・ソルド シトロエン・トタル・ワールドラリーチーム 22
5 P・ソルベルグ スバル・ワールドラリーチーム 16
6 H・ソルベルグ ストバートVK・Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチーム 15
7 C・アトキンソン スバル・ワールドラリーチーム 12
8 J・ラバトラ ストバートVK・Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチーム 12
2007WRCマニュファクチャラーズシリーズポイント
順位 チーム ポイント
1 BPフォード 81
2 シトロエン・トタル 72
3 ストバート・フォード 30
4 スバル 29
5 クロノス・シトロエン 22
6 ミュンフィス・フォード 0
2007PCWRCドライバーズシリーズポイント
順位 ドライバー チーム ポイント
1 新井敏弘 スバル 19
2 K・ソルベルグ スバル 12
3 M・ヒギンス 三菱自動車 10
4 O・スヴェルンド スバル 10
5 F・ヴィラグラ 三菱自動車 10
6 A・アレン スバル 8
7 奴田原文雄 三菱自動車 6
8 J・ハンニネン 三菱自動車 6
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